やっと治ったと思っても、また同じところに繰り返してあらわれる厄介な大人ニキビで
お悩みの女性は大勢いらっしゃいます。
そんな女性たちは、なんとかニキビを解消しようと、いろんな洗顔フォームを試してみたり、
ニキビ専用コスメを揃えたりと、ニキビケアのためにたくさんのお金と時間を費やしています。
確かに、肌の外側からのスキンケアは大切ですが、大人ニキビができる原因は、
日頃の日常生活の中にも多くの要因が潜んでいます。
そんな大人ニキビができる原因は人によってさまざまで、
まだ解明されていない部分もありますが、
睡眠不足や栄養が偏った食事、ストレス、間違ったスキンケアなど、
日頃の生活習慣が深くかかわっています。
こうした不健康で不規則な生活習慣などが引き金となって、
ホルモンバランスが乱れることで毛穴の出口の角質が厚くなり、
毛穴を塞いでしまうことがニキビ発生の始まりとなります。
そして、角質を厚くしてしまうのは、
肌の新陳代謝で肌細胞の生まれ変わるサイクルのターンオーバーによるものです。
肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造からできています。
その中で、肌の一番上になる「表皮」は、
一番奥から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層構造になっており、
「基底層」では、
下の「真皮」にある毛細血管から栄養を受け取って新しい表皮細胞を作り出します。
新しく生まれた表皮細胞は、形を変えながら約28日かけて「有棘層」「顆粒層」「角質層」と
上に押し上げられて角質細胞となり、最後は、垢となって剥がれ落ちます。
このサイクルがターンオーバーで、肌が傷ついたり、紫外線を浴びてメラニン色素が作られても、
表皮細胞が絶えず入れ替わり、古い細胞が排泄されるので、綺麗な肌が生まれるというわけです。
ところがターンオーバーは、年齢を重ねるとともに遅くなり、
さらに、睡眠不足や栄養が偏った食事、ストレス、間違ったスキンケアなどからも
サイクルが乱れてしまうことがあります。
すると、肌にできた傷の治りが遅くなったり、シミができやすくなったりし、
そして、角質が厚く硬くなって毛穴を塞ぎやすくなり、ニキビ発生の原因になります。
ちなみに、ターンオーバーの日数は、一般的に20歳代は平均28日で、
年齢を重ねるとともに徐々に遅くなり、
40歳代になると、40~50日、60歳代になると100日もかかるといわれています。
また、個人差があり、体の部位によっても違ってきます。
ニキビ対策として、洗顔や保湿など、肌の外側からのスキンケアも大切ですが、
ターンオーバーを乱さないために、今までの生活習慣を見直してみましょう。
